【世田谷】家売却の理由が離婚・ローン残債があるケース

離婚をきっかけに家を売ることになったら、財産分与が重要です。こちらでは家の財産分与の仕方と、その流れをまとめました。

◇財産分与とは

財産分与とは、夫婦共有の財産を離婚時に分配することです。婚姻期間中に作った財産なら、夫と妻はともに相手へ請求できます。不倫のような離婚原因を作った方でも、相手への財産分与請求が可能です。

婚姻期間中に築き上げたものならすべて財産分与の対象になるため、二人で住んだ家も対象に入ります。建物としての家だけでなく、土地も分与しなければなりません。離婚が決まったら、夫婦で使っていた不動産は分配を要する点に注意してください。

◇家の財産分与の方法

夫婦の家の財産分与は、次の2つが方法として挙げられます。

・売却

・どちらかが住み続け、評価額に応じて夫婦で分配

前者は家を売り、売却で得たお金を夫婦で分けることです。夫婦で住む家は、離婚を機に使わなくなるケースがあります。現金化で財産分配をしやすいこともポイントです。

しかし離婚しても家を売らず、夫婦のどちらかが住み続ける場合もあります。この場合の財産分与は、評価額に応じて夫婦で分ける形です。評価額を知るために、不動産業者の査定を受けてください。

いずれにしても家や土地の財産分与計画は、慎重に決める必要があります。

◇財産分与の流れ

財産分与の流れは、主に以下の5ステップです。

1．不動産の名義人を確かめる

2．住宅ローンの名義人と残額のチェック

3．不動産価値の査定を受ける

4．親の援助のような特有財産が入っているかを確かめる

5．夫婦で財産分与方法を話し合う

財産分与方法を決める前に、不動産関連の情報と価値の査定が重要です。正確な情報をもとに夫婦で話し合い、お互いが納得する答えを見つけましょう。

家のローンは売却時に、すべて返済が終わっていることが望ましいといえます。しかし離婚などの事情から、ローンが残ったまま売らざるを得ない方もいるのが実情です。そこで残されたローンを返すための資金作りとして、売却時の注意点をまとめました。

◇家を売るなら抵当権抹消が必要

不動産を売るとき、抵当権抹消が必要です。この権利は銀行が設定していて、抹消時には住宅ローンをすべて返し終わっていなければなりません。ローンが残ったまま家を売るなら、売却代金からの完済が通例です。

抵当権抹消登記は売主自身でも可能で、司法書士などへの代行もできます。この手続きは売却決済の当日に、所有権移転登記とセットで進める形です。代行から法務局での手続き完了まで、2週間は見積もってください。

家売却には抵当権抹消が必要で、売却額からのローン完済もあります。

◇高く売るなら仲介を選ぶ

家をなるべく高く売るなら、仲介を選んでください。不動産会社に物件を売る活動を任せ、買い手を見つけてもらうのです。売主自身が買主を見つけるのは難しいとされるため、プロの協力が重要になります。

特に離婚をきっかけにローンが残った家を売る場合、仲介なら助かるでしょう。買取よりも高い金額で売れる可能性があるからです。早めに高く物件を売りたいと思ったら、不動産業者の仲介を受けましょう。

◇不動産売却額がローン残高より低いとき

不動産売却額がローンの残債より低い状況をオーバーローンと呼びます。この場合は任意売却を考えてください。これは金融機関から許可を得たうえで家を売ることです。

家売却でお金が入ったら、通常はそこから残債を一括返済しなければなりません。しかし任意売却なら、売った後も月々の分割返済ができます。以上からオーバーローンになるべく苦しまないために、任意売却をご検討ください。